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宮眞、絹とポリエステル交織したちりめん生地を開発

 宮眞(京都府岩滝町、宮崎晃司社長、0772−46−2059)は、絹とポリエステルを交織したちりめん生地を開発した。絹に近い触感を絹100%の生地に比べて3割以上安く実現できる。量産技術を確立し、2013年中にも海外の高級ブランドなどに提案を始める。国内の服地販売を取り巻く環境は厳しく、工場稼働率は低迷。これを補う新商品として売り込んでいく。

 絹とポリエステルでは糸の特性が異なり、表面の凹凸を特徴とする、ちりめんの実現は難しかった。宮眞は染色時の加工温度が絹に近いポリエステルを選択。糸の密度や素材の組み合わせ比率など織物設計を工夫して商品化のめどをつけた。

 絹織物は一般的に水分に弱いなど取り扱いが難しいとされる。ポリエステルを交織すると「手洗い」や、しわになりにくい「形状記憶」の特性を持たせることができ、取り扱いやすくなる。

 宮眞は伝統産業「丹後ちりめん」の技術を生かして、絹以外にポリエステルやレーヨンなどでも、ちりめん生地を製造してきた。ただ絹と合繊では風合いに差があった。 海外向けに服地を展開する上で、丹後ちりめんは織物自体への評価は高いものの、価格競争力の向上が課題となっていた。機能性ポリエステルの組み合わせで、速乾性や保温性などを付加できる可能性もあり、素材開発にも力を入れる。


【2013年4月17日 日刊工業新聞社】