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奈良県、漢方原料の栽培推進−部局横断プロ

 【奈良】奈良県は2013年度から漢方製剤に使う薬用植物の栽培から製造、販売、関連サービスの創出につなげる「漢方推進プロジェクト」を進める。県の産業・雇用振興部、医療政策部、農林部の部局横断で取り組む。センシング技術など情報通信技術(ICT)を活用し薬用作物の栽培方法の標準化や薬用作物栽培指導者を育成する。漢方・生薬製剤に欠かせない、有用な薬用作物の収量を安定化させ、県産薬用作物を使った漢方製剤、生薬製剤の製造や漢方派生品の開発につなげる狙い。

 対象となる薬用作物は、大和トウキなどがあるが、今後選定を進める。国内漢方薬の原料の約8割は中国から輸入されている。このため、優良種苗育成や、省力化と低コスト化に向けた栽培技術を確立する。奈良県立医科大学の協力も得て、漢方薬の研究・臨床試験にも取り組む。奈良は江戸時代には配置薬産業である大和売薬が興った地。県内には医薬品製造業が約70社ある。県がプロジェクトとして進めることで、県内の薬用作物の栽培農家や医薬品製造業の関心を高めるほか、一般向けのシンポジウムを開催し、漢方薬の認知度向上につなげる。


【2013年3月14日 日刊工業新聞社】