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東京の港・中央区、観光アプリ相次ぎ開発−モバイル端末で「まち歩き」

 東京都港区など都心部の区が相次いでスマートフォン(多機能携帯電話)向け観光アプリケーション(応用ソフト)の運用に乗り出す。港区は夏をめどに始め、中央区は秋からのアプリ運用のほか、Wi―Fi(ワイファイ)環境を銀座地区の晴海通りに整備する。一方、QRコードを使った観光サービスを運用する千代田区は利用者拡大のため、英語対応を検討。区内周遊の観光客を増やし、消費増につなげるのが狙いだ。

 都心観光は、スポットごとで観光が完結しがちで、「集客力の高い施設はあるが、観光客に区内を周遊してほしい」(武田文彦港区産業振興課長)のが各区の狙い。周遊性の向上が共通課題だ。モバイル端末の普及を好機と捉え、まち歩き環境の整備を進める。

 港区の観光アプリは、観光地図上に掲載された写真にスマホをかざすと観光情報の動画を見られる。日本語、英語、中国語、韓国語の4カ国語に対応する。2013年度当初予算案に735万円を計上した。中央区は12年度に銀座通りに無料Wi―Fiを整備しており、これを晴海通りに拡大する。地元商店街などが行う事業を補助する。

 一方、先発組は利用者拡大に頭をひねる。千代田区は10年に音声案内サービス「声ナビ」の運用を始めた。区内の町名由来板に設置されたQRコードを携帯電話などで読み込むと、案内板の内容を音声で案内。大手町、丸の内を中心にサービス提供地域を拡大してきたが、「今はまだ利用率が高くない」(小池正敏千代田区観光協会事務局長)。今後は外国人観光客を取り込むため、英語対応を視野に入れている。

 各区の取り組みが進めば、スマホ片手に都心散策―という情報通信技術(ICT)を活用した新たなスタイルが広まりそうだ。


【2013年2月26日 日刊工業新聞社】