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立ち上がる!福島の元気企業(5)会津若松市−「行ってみたい」魅力発信

 会津若松市に観光客が戻ってきた。13年のNHK大河ドラマ『八重の桜』の舞台に選ばれたことに加えて、観光復興に向けた地道な情報発信が実を結び始めてきたのだ。大河後も見据えて、歴史の街・会津の魅力を再発信し続けている。

 2012年7月、「会津若松市『八重の桜』プロジェクト協議会」が発足した。一過性のイベントに終わらせないよう地元の観光促進を目指したもので、これまでにない会津観光を発信するのが目的だ。市民や地元企業、市が連携して組織運営し、誘客宣伝や物販、撮影支援などさまざまな活動を行ってきた。

 同協議会を運営する会津若松市商工観光部八重の桜プロジェクト対策室の渡部かおり副主幹は「市民と一体になって、いろいろなアイデアを出しながら進めてきた。全国の方々に会津の魅力をしっかりと発信できるよう議論を重ねてきた」と話す。 プロジェクトの一環である「大河ドラマ館」の入場者は約2週間で1万人を超える盛況ぶり。同市のシンボルでもある鶴ケ城天守閣を訪れた観光客合計は12年4―12月に前年同期比14・8%増の49万8745人となった。

 一過性に終わらせないための仕掛けにも余念がない。長い歴史が生んだ文化や風土、逆境に耐えながら偉業を遂げた郷土の人びと、そして豊かな自然をアピールし、魅力を再発見してもらう「極上の会津」プロジェクトも並行して行ってきた。 同市観光商工部観光課の柳沼秀夫副主幹は「『一度行ってみたい会津、来てよかった会津、もう一度行ってみたい会津』と言ってもらえるよう観光客をしっかりともてなしたい」と話す。

 ただ、修学旅行の回復は道半ばだ。柳沼副主幹は「震災から2年迎える今、正しい情報を発信して正しく知ってもらうことがこれまで以上に重要だ」と繰り返す。会津だけでなく、福島県の人びとが常に胸に秘めているのはこの思いだ。


【2013年2月20日 日刊工業新聞社】