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産学連携学会、魅力ある街づくり議論−ソフト充実で地域振興

 産学連携学会は、街の魅力づくりを議論する「産学連携まちづくり研究会」を立ち上げた。建物・施設といったハード面の充実だけに頼らず、ソフト面の工夫を通じた地域活性化のモデルを作成し、地域振興の施策立案に展開するのが狙い。第2回の研究懇談会を19日、東京・有楽町の九州大学東京オフィスで開く。

 この研究会は、産学連携の成果としての技術や人的ネットワークを生かしながら、街の魅力をどう作り出すかをテーマにしている。1月末に九州大学博多駅オフィスで開かれた第1回の研究懇談会では、和歌山大学が伝統工芸の漆器に現代的なデザインを導入した事例を、佐賀大学がマラソンイベントの開催を地域活性化に役立てたケースをそれぞれ紹介した。歴史と文化施設、デザインによる地域連携、起業教育なども今後のテーマに挙がっている。

 参加者は学会員だけで40人程度。さらに各地域の産学連携グループと協力していく計画だ。文部科学省、経済産業省、農林水産省など中央官庁の関心も高まっていることから、産学連携を通じた街の魅力づくりの政策議論の場にしたいと関係者は考えている。

 従来の地域活性化の議論では、物価の安さのアピールや工場誘致の推進を中心テーマに据えることが多かった。しかし最近は、地域間の競争激化などに伴って、従来型の取り組みによる地域活性化が難しくなっているという。

 これに対して同研究会は、地域の特性を活用した商品開発やイベント実施などを通じて街の魅力を高め、若者が豊かな生活を実感できる街づくりを目指していく。


【2013年2月8日 日刊工業新聞社】