HOME > 事業を広げる > 地域資源活用チャンネル

地域資源活用チャンネル

ニュース

笹子トンネル事故/地元は冷静

 山梨、長野の両県のメーカーや観光業は、中央自動車道の笹子トンネル(山梨県)の天井崩落事故による通行止めを冷静に受け止めている。

 長野県諏訪地域のある食品メーカーは、契約している複数の運送会社と連絡を取り合って「関東地方との物流を継続できるルートを確認した」。諏訪地域から北上して上信越自動車道の藤岡ジャンクションを経由し、関越自動車道に迂回(うかい)するといった措置を講じた。山梨県内の電子部品メーカーは「海外向け部品は静岡県の清水港に送っている。現時点での影響は小さい」としている。

 観光業も冷静。山梨県石和温泉の山下安広石和温泉旅館協同組合理事長は「組合員からの報告では若干のキャンセルはあったが、迂回路もあり、影響は大きくないだろう」と見ている。山梨県観光部は「現時点では情報収集の段階。復旧の時期、一時的に対面通行で通行できるようにするといった見通しが立った段階で対策を考えたい」としている。

 ただ通行止めが長期化した場合、観光客のかき入れ時となる年末年始やスキーシーズンを迎えて影響が深刻化する可能性もある。すでに長野県中部から首都圏に向かう高速バスは一般道に迂回し、数時間の遅れが出ていることもあり、地元では復旧状況を見守っている。(諏訪)


【2012年12月5日 日刊工業新聞社】