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神奈川県水産センター、未利用魚を地域型食材に活用

 神奈川県水産技術センターは食品機械加工がしにくかったりサイズが小さいなどの理由で利用されずにいる魚を地域型食材として活用する研究を始めた。これまでにアジのハンバーグや小型サバ、ワカシ(小型のブリ)の生ハム風商品を開発。食品として利用できれば地域経済活性化や漁師の収入アップにつながる。今後は店頭販売や地元企業の社員食堂メニュー、介護食などに売り込むほか、回転ずし企業にも提案していく。

 定置網に入る魚には魚市場を通じてスーパー、料亭などに回る以外に多くの“規格外の魚”が含まれる。同センターはこれら未利用魚や低利用魚を食品として開発することで新市場を開拓する。

 小サバ商品の味付けでは近所の梅林産地でとれた梅酢を利用するなど地域産品として企画。アジハンバーグは手軽に水産物を食べられるようにした商品として水産庁が認定するファストフィッシュ商品に選ばれたほか、小サバやワカシの商品も農協で販売を始めた。

 魚は肉類などに比べDHAやカルシウムといった機能性成分が多く、身体によいイメージがある。この長所を生かし介護食や学校給食メニュー向けに商品を開発。同時に回転ずしチェーンにも取れたての新鮮さを強調して売り込む。

 定置網で漁獲された魚の50%近くが規格外のこともある。大きさが小さすぎるため機械で頭や内臓を取り除く加工ができないことや、消費者に調理法が知られていないことも多い。「網にかかった魚は逃がしてもそのまま死んでしまう」(同センター)ことから、肥料・飼料用に安値で売られるケースが大半だという。


【2012年11月9日 日刊工業新聞社】