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香川県農業試験場、ビニールトンネルの設置作業を機械化−レタス農家に普及図る

 香川県農業試験場は露地栽培レタスなどのビニールトンネルで、トンネル支柱とペグ(押さえ金具)の打ち込み作業をそれぞれ省力化する機械を開発した。ビニールトンネルに支柱を打ち込む作業は長時間、腰をかがめた姿勢で行われるため、作業者の腰痛などの原因になっていた。機械化でこの負担を大幅軽減、作業能力も人手の場合の約1・4倍という。畑作農家は作業者の年齢が60代など高齢化が進んでおり、今後、電動油圧ポンプやインパクトドライバー(電動ネジ締め工具)などで低価格化を図った後、農家向けに本格展開したい考え。

 香川県産レタスは秋冬に首都圏地区で出回るレタスのうち、約3割のシェアを持つ。同県のレタス栽培のビニールトンネルは全長80―100メートル、幅1・8メートルほどで、使う支柱の本数は60―70本に及ぶ。10アールの農地では支柱を約800本、左右対称のため打設は2倍の1600カ所、行う必要があり、作業者の負担になっていた。人手も2人、必要だった。

 省力化機械ではこれを1人に減らせる。畝をまたぐ格好の機械の左側に人が立ち、支柱をセットすると、機械が真横の右側に支柱を打ち込む。実験に使ったレタスは4列栽培を想定しているが、2列や3列の栽培でも「幅寸法の設定を変えることで対応できる」(同)という。

 イチゴやキュウリ、トマトなど他のビニールトンネル野菜にも対応できる。ペグ打ち機も作業者が機械を押しながら前へ進み、地面にペグを打ち込む。

 14日から東京都江東区の東京ビッグサイトで開く「アグリビジネス創出フェア」で両機を出展、デモを行う考え。「実験機のため駆動部品は他の商品から流用したりしているが、汎用品を使うなどで約80万円の支柱機価格を引き下げたい」とし、協力企業も募る。


【2012年11月9日 日刊工業新聞社】