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農研機構野菜茶業研究所、害虫に強い緑茶開発−輸出用、九州で栽培

 農業・食品産業技術総合研究機構野菜茶業研究所は、病害虫に強い緑茶の新品種「なんめい」を開発した。茶栽培の敵はクワシロカイガラムシという害虫と輪斑病、炭疽(たんそ)病の三つで、これを防ぐため農薬による防除が必要とされてきた。新品種はこのどれにも抵抗性があるため農薬量を大幅削減でき、有機栽培や減農薬栽培に利用できる。

 欧米の消費者や流通現場では有機栽培や無農薬栽培の日本茶を求める声が強く、南九州の茶産地を中心に輸出用の戦略品種として種苗会社、農家へ供給を図る。3大病害虫への耐性は、それぞれに抵抗性を持つ茶の品種を交配することで実現した。日本の茶栽培は主力品種の「やぶきた」が、栽培面積の77%を占める。

 同研究所によると、なんめいの適採期はやぶきたより6―7日早く、暖地での栽培向け。収量、一番茶の製茶品質はやぶきたより上という。

 茶の苗木は摘めるようになるまで4年ほどかかるため「利用許諾契約を結んだ種苗業者を通じて茶農家へアピールする」方針だ。


【2012年10月9日 日刊工業新聞社】