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オーデン、チョウザメで観光復興−福島・北塩原の廃校活用

 原発事故の風評被害で冷え込む福島・裏磐梯高原の観光をテコ入れしようと、福島県北塩原村で国内最大級のチョウザメ養殖事業が始動する。同村出身の企業経営者が新会社「裏磐梯パイロットファーム(UPF)」を設立し、このほど村と企業立地協定を締結した。村の廃校となった小学校の体育館とプールを有効活用し、10月下旬から養殖を始める。2―3年後にオスの魚肉販売、7年後をめどにメスの魚卵を使ったキャビアの加工・販売を開始する。

 UPFを設立したのは環境機器メーカー、オーデン(東京都江東区、03-3646-1245)の遠藤清武社長。同社ユーザーの精密機器メーカー、フジキン(大阪市北区、野島新也社長、06-6372-7141)が多角化事業でチョウザメのふ化・養殖を手掛けており、業務提携によりUPFを立ち上げた。まず体育館に容量7トンの水槽12基を設置し、初年度は稚魚1万尾を買い入れて養殖を始め、7―8年後に10万尾以上に事業規模を拡大する。

 UPF社長も務める遠藤オーデン社長は「裏磐梯ブランドのチョウザメを地元の新たな特産品にして、レストランをはじめ観光施設の集客も図る。ドジョウの養殖や農業事業などにも展開し、裏磐梯地域全体の発展に貢献したい」と話している。養殖が軌道に乗るまでフジキンからチョウザメの成魚を仕入れ、地元レストランや宿泊施設に食材として魚肉およびキャビアを供給し、本格的な事業展開に備える。


【2012年10月2日 日刊工業新聞社】