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JTB、テーマ別に広域周遊−第1弾「秋山真之」

 JTBは地理的に離れた複数の観光地をひとつのテーマでくくって歴訪する目的型ツアーの商品化を進める。第1弾として28日に司馬遼太郎の小説『坂の上の雲』の主人公である「秋山真之(さねゆき)」をテーマに、神奈川、広島、愛媛の3県を訪ねるツアーを開始。テーマを掲げる国内旅行の周遊型商品の場合、近い地域内の観光場所を訪問先とすることがほとんどで、広い範囲を巡るものは珍しい。2012年度内に人物、歴史、文化など10種類程度のテーマを設け商品作りを本格化する。

 28日開始のツアーは3日間の行程で、初日に神奈川県横須賀市で日露戦争当時の戦艦「三笠」を見学する。2日目は飛行機で広島に向かい、呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)や江田島市の海上自衛隊第1術科学校(旧海軍兵学校跡地)を見物した後、船で秋山真之生誕の地である松山市に移動。最終日は同市で講話を聞いたり、博物館「坂の上の雲ミュージアム」を見学する。

 これまでもあるテーマに沿って、関連の場所をまわる周遊型のツアーはあったが、参加者の利便性や、仕入れ担当者を地域別に分けてツアーを企画している旅行会社の都合から、訪問する場所は一つの地域内に限るのが一般的だった。地域の枠内に限られることなく、テーマをより深く掘り下げて、関連のあらゆる地を巡る新たな趣向の商品で、趣味性の高い旅行を求める顧客のニーズを掘り起こす。


【2012年9月20日 日刊工業新聞社】