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高校生”起業家”が活躍−広島で商品開発続々

 広島県で高校生によるオリジナル商品開発が相次いでいる。広島県の「高校生の『起業家精神』育成事業」の一環として高校生がビジネスプランを作成、地元の産品を利用した商品を開発している。開発商品を完売したという成果を出した例もでている。コンビニエンスストアチェーンのローソンが県との包括協定で、商品開発を支援、販売も行うことになり、高校生の商品開発に力が入る。(広島・門田敬之)

 呉商業高校は生徒が役員の模擬企業「株式会社呉商」が活動。数年前に開発した清盛キティストラップの再販を計画。サンリオ商品製造元と交渉して、衣服の色を変えるなどして商品化。次の商品開発に向け地元企業と共同で取り組み「商品開発に対する企業の厳しい姿勢を知った」と実社会の厳しさも体験する。

 福山商業高校では、クラブ活動の一環として生徒が紫芋、カボチャなど3種類のアイスクリーム「野菜愛っす」を開発。「子供も野菜嫌いを克服できる商品」をコンセプトに開発した。地域の商業者から販売希望が寄せられている。

 熊野高校では、地元特産品の熊野化粧筆にクリスタルガラスのスワロフスキーで装飾した「萌筆―MoeFUDE」を開発、学校の文化祭で発売し完売させた。このほか西条農業高校や世羅高校、海田高校などがジャムやパンなどを開発している。2012年度も10校が商品開発などのビジネスプラン作成に取り組む。県との包括協定でローソンがセミナーに講師を派遣し、1−2校の開発を支援、店舗での販売も行う方針。高校生の開発意欲を高めている。

 同事業は起業活動を通し、生徒の自立心や創造力、チャレンジ精神を養うことが目的。起業家らを講師にセミナーを行い、ビジネスプランを作成。10校を選び地域おこしや地元産物を用いた商品開発に取り組む。高校生対象の事業で「起業家精神を育み、地域社会に貢献できる人材育成」が限度で、実用化して起業するまではハードルが高そうだ。


【2012年9月5日 日刊工業新聞社】