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協同フィッシュミール、石巻魚粉工場が全面復旧−来春、一貫体制構築

 【仙台】協同フィッシュミール工業(東京都千代田区、森田雅彦社長、03-5281-2701)は、東日本大震災で被災した石巻事業所(宮城県石巻市)の飼料用魚粉工場を2013年3月までに全面復旧する。半製品を生産する化成工場は12年3月に再稼働しており、最終製品を作る調整工場を再建し一貫生産体制を整える。水産加工から出る魚の頭や骨などを原料として受け入れる魚粉工場の復旧により、水産加工団地全体の復興に弾みがつきそうだ。

 生産能力は魚粉が年間3000トン、魚油が同1200トン、調整魚粉が同8000トン。石巻漁港(同)で操業再開した加工業者からの要望を受け、11年11月に化成工場の再建に取りかかり、12年3月に復旧した。ただ、古い機械などを再利用したため低稼働が続いている。そのため新しい乾燥や濃縮設備も更新する予定。

 一方、調整工場は津波で完全に流失したため、化成工場に隣接した更地に新設する。敷地面積は約8000平方メートルで、4階建てとなる。現在は協力工場に加え、同社の門司工場(北九州市門司区)と志布志工場(鹿児島県志布志市)で最終製品を生産しているが、石巻事業所で一貫生産できるようになる。

 震災では工場や事務所が大打撃を受けたほか、約2000トンの飼料原料の表面が水ぬれした。石巻市では石巻魚糧工業(石巻市、稲井幹男社長、0225-95-0329)がすでに再開しており、協同フィッシュミール工業も完全復旧すれば、加工団地の最終工程を担う処理体制が整うことになる。


【2012年7月31日 日刊工業新聞社】