HOME > 事業を広げる > 地域資源活用チャンネル

地域資源活用チャンネル

ニュース

国交省、整備新幹線着工を認可−地元歓迎「利便性が向上」

 国土交通省が整備新幹線の未着工3区間(北海道、北陸、九州)の着工を認可したのを受け、地元からは歓迎、期待の声が相次いでいる。

 札幌シティ環境(北海道石狩市)の政田治彦社長は「工期は長いと感じるが、利便性向上への期待感はある。新幹線でつながることで東京に行く途中、あるいは東京から戻る途中で東北に営業で立ち寄るような時なども便利になる」と利便性を強調、スニットコンピュータ(札幌市豊平区)の岩下亨社長も「鹿児島県は九州新幹線開通効果により、観光面でかなり潤っていると聞いている。札幌までつながれば本州と行き来しやすくなり、観光客が増えるのではないか」と期待を示す。

 タケダ機械(石川県能美市)の伊藤勝信社長は「新幹線の建設工事によって、さまざまな企業の仕事が動き始めると思う。我々のような産業用機械の需要も増えると見込んでいる」としており、テック・ヤスダ(金沢市)の安田嘉和社長は「北陸は冬になると雪の影響で高速道路が通行止めになることが多い。新幹線なら、そのリスクは軽減されるはず」と指摘する。金沢商工会議所の深山彬会頭は「今後は、大阪までのフル規格全線整備の早期実現に向け、県民の皆さんと共に積極的に国や国会議員の方々に働きかけていきたい」とコメントしている。

 長崎工業会の西亮会長は今回認可された長崎ルートについて「新幹線ありきで都市部のインフラ整備を計画しており大歓迎」と喜ぶ。観光以外に効果は薄いといった指摘もあるが「波及効果に期待する」(メッキ業社長)と沿線はおおむね歓迎ムードだ。一方で「全線フル規格でないと意味がない」(機械メーカー社長)と在来線区間も走るフリーゲージトレインでの運行を疑問視する声も。2022年度開業に向けてまだ完全な一枚岩ではない。


【2012年7月2日 日刊工業新聞社】