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東京で「ご当地グルメ」相次ぐ−桑の葉うどん・ミツバチビールいかが?

 都会イメージが強い東京で、農産物をテーマにしたプロジェクトが相次ぎ立ち上がっている。多摩地域では四季会席葵(東京都八王子市、土方淳社長、042・660・5123)が、かつて栄えた養蚕向けの桑の葉を原料に、オリジナル商品「桑の葉うどん」を開発。銀座ではNPO法人銀座ミツバチプロジェクト(東京都中央区、03・3543・8201)がサッポロホールディングスと組んでミツバチ酵母を使ったビール「銀座ブラウン」を29日以降、松屋銀座店、三越、ビヤホールライオンなどで順次発売する。

 四季会席葵がつくったうどんは、500円(300グラム)と1000円(600グラム)の2種類。桑の葉は硬くてクセがあるため新芽だけを摘み取り、ゆでて刻んでからミキサーにかけるなど製法を工夫。子どもでも食べやすい味に仕上げた。亜鉛、鉄分など栄養素が豊富で、カルシウムは牛乳の約20倍ある。原料の桑葉調達は、近くの農家から畑を借りた。八王子地区はかつて“絹の町”と言われ、養蚕業で栄えていたが、化学繊維に押されたのと都市化の進行で桑畑が激減。農家の高齢化で畑の手入れも思うように任せなかったのを同社が借り入れ、収穫作業も同社の社員が行う。高幡不動尊境内の店や八王子の道の駅などで合計2万食分を販売。「軌道に乗ってきたので、今後は桑の葉パスタや桑の葉茶、桑の葉みそなども販売したい」と意気込む。

 銀座ミツバチプロジェクトは銀座のビル屋上に設けた巣箱でミツバチを飼育。取れたハチミツをこれまでケーキや和菓子、ロウソクなどに加工し銀座地域で販売していたが、サッポロホールディングスの技術協力を得て新たにビールを開発。銀座限定で売ることで付加価値を高める。ミツバチ酵母が発酵中に生み出すシナモンの香り効果で甘いにおいがし、味と色はやや濃いめ。松屋と三越ではグラスのみで1杯200円、ビヤホールライオンでは大ジョッキ1100円程度で販売する。


【2012年6月28日 日刊工業新聞社】