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ファーメンステーション、飼料米からエタノール−化粧品商品化へ

 ファーメンステーション(東京都港区、酒井里奈社長、03‐6277‐1047)は、飼料用のコメから抽出したエタノールを使って化粧品などを商品化するため、岩手県で実証実験に乗り出した。エタノールの生成過程で生じる発酵残さについても家畜の飼料として畜産農家に提供する。地域の農産物資源を有効活用したビジネスモデルを構築し、地元の活性化に役立てる。

 地元農家から原料のコメの提供を受け、岩手県奥州市に設置したプラントで同社がエタノールを製造する。商品化に向けては、東日本大震災からの復興事業を手がけるなつかしい未来創造(岩手県陸前高田市)が市場調査などで協力する。

 原料として使うのは、休耕田で生産した飼料用のコメ。これを破砕機や発酵・蒸留の一体型装置(写真)などで構成するプラントに投入する。蒸留後に廃液を出さないため処理コストと環境負荷の少ない固体発酵と呼ばれる方法でエタノールを生成する。

 生成したエタノールを使い芳香剤や消臭剤を開発し、売り出していく計画。生成過程で発生する発酵残さについては、岩手県奥州市の畜産農家などに提供、豚や鶏といった家畜用の飼料として利用してもらう。実証実験を通じて今後、エタノールの生成率の向上や生成日数の短縮を図り、2013年にも商品化する計画だ。

 同社は、バイオマスのエタノール化に取り組む技術開発企業。醸造・発酵技術に関する教育・情報提供も行っている。


【2012年6月22日 日刊工業新聞社】