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長野県のキノコ関連5社、オリジナル商品開発−共同で消費市場拡大

 長野県内のキノコ関連5社が団結―。エノキダケを主力とする柿の木農場(長野市、清水信夫社長、026‐293‐5190)は、ナメコを主力とする原生林(長野市)、シメジが主力の栗の木農園(長野県小布施町)、コプリーヌが主力のシマダ(長野市)、カット加工の中澤青果(長野市)と組んでキノコ詰め合わせセットやレトルトパックなどオリジナル商品を開発、販売する。5社が組むことで単一品種では限界だったキノコ消費市場を拡大し、ブランドイメージの確立で価格での主導権も握りたい考えだ。

 【ブランド確立へ】
キノコは美容食や健康食のイメージはあるものの、需要は鍋物料理の冬期に集中し、夏場は消費が落ちる。このことがスーパーに対する交渉力のネックになるとともに、不需要期の従業員処遇など雇用の悩みになっていた。

 消費者に訴えてキノコ消費を拡大しようにもエノキダケ、シメジといった単一品種では限界があり、料理も限られる。そこで栽培品種の違うキノコ会社同士が連携する方法を考え出した。

 プロジェクトは農林水産省が進める6次産業化案件にも認定済み。“きのこびと信州”のブランド名で各社が持ち寄ったキノコの詰め合わせや、オリジナル商品を開発。

 「生食だと調理方法も限られるし、消費者に飽きられる」(清水社長)判断から、サラダ用に小さくカットしたり、電子レンジで1―2分加熱で食べられるものなど“加工性”を追求。

 消費者のニーズを探るためスーパーの店頭で試食販売したり、料理レシピを配るなどで客反応を調べる。ブランドのキャラクターや、長野県産の地粉と油を組み合わせて天ぷらセットで売るなどの方法も検討する。

 すでにスーパー2社から引き合いも来ており、ブランドイメージや販売法を工夫することで低価格競争と一線を画したい考えだ。


【2012年6月22日 日刊工業新聞社】