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JAよこすか葉山、規格外野菜で乾燥粉末−健康食品・ふりかけに

 よこすか葉山農業協同組合(JAよこすか葉山、神奈川県横須賀市)は横須賀商工会議所と連携して、規格外などの野菜を活用した乾燥粉末の製造・販売事業に乗り出す。間引きで摘んだミカン、大根の葉の部分などこれまで捨てられていた農産物を乾燥粉末化し、健康食品やふりかけ、料理の材料などで市内の飲食店へ販売する試み。農産物で規格外として捨てられているものは全体の1割以上はあるとみられ、野菜や果物の低価格に悩む農家の収益向上面でも利点は大きそうだ。

 規格外野菜の乾燥粉末事業は、農林水産省の6次産業化事業にも認定されている。規格外野菜を活用する試みは他にもあるが、JAよこすか葉山の場合は横須賀商工会議所と連携したことで製造業・小売業それぞれにルートが確保できるのが強み。会議所から紹介を受けた市内機械メーカーの粉体設備を利用し、大根やミカン、ホウレンソウ、カボチャなどの農産物で余った分の活用法を研究する。大根の葉部分は栄養価も高いためふりかけに加工したり、ミカンでは香りを生かしてケーキフレーバーに使う方法を考えている。他にも直売所で売れ残ったホウレンソウを乾燥パウダーにしてめん類に練り込んだり、カボチャのペースト利用などを想定している。

 それぞれのサンプルを8月後半から年末にかけて試作し、市内飲食店やケーキショップなどで実際に使ってもらう。素材感を強調するため粒は大きい方がよいとか、栄養価は高いが味がいまいちなので他のものを混ぜた方が良いなど店側の意見を聞いて改良し、2013年度から販売。JAよこすか葉山ではキャベツだけでも年間1万トン近くを首都圏に出荷しており「1割でも有効活用できれば収益メリットは大きい」(組織相談課)という。


【2012年6月15日 日刊工業新聞社】