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福岡・機電研、排熱利用しノリ乾燥−燃料費15%削減可能に

 【北九州】福岡県工業技術センター機械電子研究所(北九州市八幡西区、神谷昌秀所長、093-691-0260)は、ノリ乾燥機の乾燥効率を高める排熱回収装置の開発に乗り出す。廃棄されている排熱を再利用することで、15%程度の燃料費削減を実現する。開発した装置は県内の乾燥機メーカーに技術移転する。2012年度冬期に実証実験を行い、13年度中の製品化を目指す。

 開発は福岡県水産海洋技術センター有明海研究所(福岡県柳川市)と共同で行う。既設乾燥機に簡単に装着できる、低価格の排熱回収装置を製品化する。

 同装置は約400度Cの燃焼排ガスを取り込み、乾燥した空気を再度乾燥機に送る。熱流体解析を用いて回収効率を計算する。素材にはステンレスや銅が使用されるが、異なる素材を効果的に接合することで、熱伝導率を高める工夫などを施す。

 12年度は試作機を、13年度に実証機を製作して年間消費燃料15%、金額にして、24万円程度の削減を実現する。価格は70万円程度を見込んでいる。

 福岡、熊本、佐賀、長崎4県に囲まれた内海の有明海では、古くからノリの養殖が盛んに行われている。しかし乾燥機の乾燥効率は20%程度と低く、排熱が大量に捨てられている。

 近年は「燃料の重油価格が高騰して生産者の経営を圧迫」(機電研)しており、対策が求められている。


【2012年6月14日 日刊工業新聞社】