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東京・北区、15年度に観光協会設立−魅力広く発信

 東京都北区は2015年度に観光協会を設立する。14年度までに設立準備会を立ち上げ、「観光基本計画(仮称)」を策定する。行政だけでなく区内事業者や団体、区民と一体となって、北区の観光資源や魅力を広く発信するとともに、区内に人を呼び込むための施策を行っていく。区内には歴史的な産業遺産もあることから、産業観光にも役立てる考えだ。北区で観光協会が設立されることにより、東京23区で観光協会のある区は19区になる。

 都内では、観光協会のない区部で民間主導による観光協会設立が相次いでいる。5月に渋谷区観光協会が発足。中野区観光協会も6月中に立ち上がる予定で、「東京都内の観光協会は54に増える」(都産業労働局観光部)という。

 北区での観光協会は「区主導ではなく、区内の商工産業団体など産業界と一体となって運営したい」(区地域振興部)考えだ。

 今年度は他の自治体の事例を研究し、13年度に設置準備に向けた検討会を発足させる予定。具体的な施策は今後検討していくが、人が多く集まる場所に観光ステーションを設けることなどを考えている。

 北区は江戸時代から明治時代にかけて栄え、当時の史跡が多く残る。また、戦前には軍需産業をはじめとして製紙、印刷業などが盛んとなり、旧渋沢栄一邸や工場などの産業遺産もある。こうした産業遺産を生かし、現存する工場に対する住民の理解にもつなげる。

 同区では区内の史跡や産業遺産などをまわる観光コースを七つ制定し、観光ボランティアによる案内を行っている。今後、コースの数を増やしていく。


【2012年6月7日 日刊工業新聞社】