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NPO法人FAR―Net、仏ダノン基金取得−福島に共同経営型牧場

 NPO法人FAR―Net(福島県郡山市)は23日、仏ダノングループのファンド支援を得て、福島市内に共同型酪農モデルの「ミネロ牧場」を7月に開設すると発表した。共同経営形態をとることで従来の家族経営では困難だった大規模投資を可能とし、生産規模の拡大と収益の安定化を図る。原子力発電所事故で被災した近隣酪農家の就業機会創出事業とも位置づける。ミネロ牧場の敷地面積は約4万8000平方メートルで、150頭のホルスタイン乳牛を飼育。2015年までに200頭、年1700トンの生乳生産を目指す。生産した生乳は主に福島市内市場で流通させる。

 ミネロ牧場の出資者は福島県酪農業協同組合のほか、ダノングループの基金であるダノンエコシステムファンド、ダノンジャパン(東京都目黒区)。牧場は東京電力福島第一原発から北西67キロメートルの地点にあり、所有者からFAR―Netが借り受けて修繕・整備して運用する。

 FAR―Netは参加する酪農家に共同経営や大規模酪農についてのトレーニングを行ったり、酪農家同士の情報交換の場を提供。学生や一般人向けにも酪農体験プログラムや教育プログラムを提供、地域とのつながりを目指す。

 日本の酪農家の多くは家族経営のため休日が取りにくく、後継者不足や新規参入困難で酪農家数の減少や生乳生産減少を招く要因になっている。


【2012年5月24日 日刊工業新聞社】