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群馬県繊維工業試験場、繊維企業の新分野参入を支援

 【前橋】群馬県繊維工業試験場は繊維の技術を生かして、地元企業による環境や医療分野へ新規参入を後押しする。研究費用の半分を県が負担する「公募型共同研究」の枠組みを広げる。見込まれる研究費用の上限額を2012年度は150万円へと50万円増やした。対象となる研究内容も「衣類」にとらわれず、水質浄化機能を持った繊維開発などに広げる。

 群馬県繊維工業試験場は、県内の繊維業の景況感が非常に悪いのを受け、企業単独では難しい製品化を後押していく考えだ。水質浄化機能のほか、抗アレルギー機能の衣類開発なども支援していく方針で、12年度の新規の研究テーマを4月末まで募集している。

 同試験場は、これまでもアレルギーの原因物質を吸着する衣類開発や緑化効果のある特殊シートの研究など地元企業の事業多角化を支援してきた。しかし、中国や東南アジアなど海外勢の安い製造コストに押され、繊維関連の事業所は30年足らずで4分の1にまで減ったとされる。そこで、県と企業が手を組み、付加価値の高い新規分野に繊維産業の活路を見いだす。

 同県は生糸の生産地として知られ、繊維産業が古くから盛んな地域。だが、生産の海外移管や低価格志向を背景に市場規模は縮小傾向。群馬県の繊維業に属する事業所数は10年は408と、09年比で約10%減り、製造品出荷額は09年比6・3%減少している。


【2012年4月12日 日刊工業新聞社】