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三菱総研、6次産業化人材を育成−北海道・栃木・高知で実証講義

 三菱総合研究所は、農林水産業分野で6次産業化による起業を目指す人を対象にした人材育成プログラムをまとめた。農林水産省の委託を受けて開発したもので、北海道と栃木県、高知県の3カ所で実証講義を実施。農水省はこれをベースに2012年度から、自治体や大学を通じて全国各地で6次産業化人材育成を展開する予定だ。

 6次産業化は農林水産物の生産という1次産業、加工やマーケティングなどの2次産業、3次産業の「谷間」を埋めて高付加価値化を図ること。事業計画が農水省に認定されると日本公庫による無利子融資資金や無担保の運転資金貸し付け、商品開発や施設整備への補助金を受けられる。2月、5月、10月の年3回の認定で、これまでに計711件を認定している。

 三菱総研のプログラムは1・2・3次産業基本論と経営・マーケティング基本論、6次産業化実践論、新事業創出実践論の4科目構成。科目ごとに計15回、各90分の授業がある。

 新事業創出実践論におけるビジネスプランの作成がポイント。自分だけよいと思っていても、それが他人から受け入れられる売り上げや利益プランであるかどうか。顧客ターゲットをどこに置き、マーケティングや収支計画をどう立てるか。これらを教える。

 農林漁業は作物や地域、季節などによって異なり、幅広い。1次産業者からは「土や自然が相手の農業にテキスト的な講習がなじむのか」との意見もあるが、6次産業化の成功には消費者などのマーケティングや加工知識が不可欠なのも事実。これから官民連携の成果が試される。


【2012年3月12日 日刊工業新聞社】