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中部経産局、地域ブランドを世界に−食品や鋳物品など中部版「クールジャパン」へ

 【名古屋】中部経済産業局はモノづくりに強い地域特性を生かした東海・北陸の“ソフトパワー”の海外展開を支援する。環境や自然、伝統文化といった切り口で、発酵食品や木工品、鋳物商品などを「クール・ジャパン」のアイテムとして有力視。地域ブランドの確立を後押しするため、2012年度に推進組織を立ち上げる計画。産業界には知的財産保護の重要性を訴えながら、販路開拓などに関する国の制度の活用を促す。経済産業省は、日本が得意とするアニメーションやゲームなどを世界に誇れる「クール・ジャパン」と名付け、産業界への支援を進めている。こうした流れの中で中部経産局は11年秋、「中部版クール・ジャパン戦略研究会」(生越由美座長=東京理科大学教授)を設け、東海・北陸エリアでの取り組みの方向性や課題などを議論してきた。

 同研究会が近くまとめる報告書では、コンテンツなど以外にもモノづくりを基礎とする当地ならではのクール・ジャパンが存在すると強調。「高品質なモノづくり=品づくり」というキーワードのもと、環境や自然を大切にし、伝統文化を生かすアイテムを支援対象にしたい考えを打ち出す。

 そのうえで、愛知、岐阜、三重の東海3県の当該品を「クール・ナゴヤ」、石川、富山の北陸2県の対象品を「クール・ホクリク」とし、世界のブランドとして確立させる方向で検討する。

 報告書には、アジアで評価される愛知県豊橋市の洋風佃煮、陶磁器を使った三重県四日市市の豆腐製造キット、デザイン性の高い富山県高岡市の錫製品、発光ダイオード(LED)を埋め込んだ岐阜県多治見市のタイルといった事例を紹介する。

 海外展開の潜在力を持つ企業には特許、意匠、商標、著作権などの知的財産に十分配慮したうえで、クール・ジャパンにかかわる国の施策の活用を呼びかけていく。


【2012年2月22日 日刊工業新聞社】