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東京・新宿区、地場産業の後継者育成−研修生受け入れに助成

 東京都新宿区は2012年度から地場製造業の技能継承者育成を支援する。まず、染色業や印刷・製本関連業を対象に、後継技能者の育成に向けて研修生を受け入れる事業所に運営費の一部を補助。14年度からは区内のモノづくり産業全体に補助対象を広げる計画だ。また、区内の地場産業やモノづくり産業の認知度を上げるため、区民らを対象としたモノづくり体験教室を開く。

 ハローワークなどを利用し、地場産業への就職希望者と技能承継者を求めている事業所を結びつける。採用された技術研修生の指導料や、材料費などの運営費を一人当たり月8万円、最長12カ月間、新宿区が補助する。補助対象の事業所は3カ所程度を見込む。

 研修期間は3カ月で、最長1年まで延長可能にする予定。4年間実施する計画で、14年度からは補助対象を地場産業だけでなく区内モノづくり産業に拡充する。

 区内在勤者や在住者を対象に年6回、区立産業会館や事業所、工房などでモノづくりの体験教室を開く。区内モノづくり産業の同一業種に10年以上勤め、後進の指導や技術、技能に優れている技術者として区から認定を受けた「新宿ものづくりマイスター」らが講師を務める。地場の技術や製品に触れる機会を増やすことで、需要拡大を狙う。

 新宿区は印刷・製本関連業と染色業を地場産業に位置づけている。印刷・製本関連業は文京区に次ぐ集積地で、染色業の事業所数は東京23区内で最多。ただ事業所数は印刷・同関連業が650、染色整理業が24(08年工業統計調査報告)。いずれも減少傾向が続いており、新宿区基本構想・総合計画の第二次実行計画(12―15年度)期間で、モノづくりをてこ入れする。


【2011年12月2日 日刊工業新聞社】