HOME > 事業を広げる > 地域資源活用チャンネル

地域資源活用チャンネル

ニュース

東京・中野区、民間主導で観光協会−宿泊・飲食の協力促進

 東京都中野区の民間事業者が中心となって「中野区観光協会」を2012年3月に設立する。中野区はサブカルチャーで有名なことから国内外から多くの観光客が訪れており、集客を区内商業の活性化に結びつけることなどが狙い。設立後は区内メーカーのみそを使った商品開発や産学連携などに取り組み、区内の産業資源と商業を結びつけていく。

 東京23区では千代田、中央、新宿、渋谷、品川、大田などの10区前後で観光協会が設立済みだが、行政主導ではなく民間主導で観光協会を設立するのは珍しい。

 中野区内の事業主ら十数人で「中野区観光協会設立準備会」を立ち上げており、毎月行う勉強会で区内観光資源の発掘やその活用方法について検討を進め、11月上旬までに協会理念を策定する。協会設立にあたっては東京商工会議所中野支部、中野区商店街連合会、中野工業産業協会、中野法人会と協力体制を築く。

 JR中野駅周辺は中野サンプラザや中野ブロードウェイなどの集客力の高い施設が多い。だが、区内宿泊施設や飲食店などと協力体制がなく、「せっかく中野に来ても飲食や宿泊は近くの新宿などへ流れてしまう」(区内事業者)ことから、観光協会が主体となって区内の回遊性を高める取り組みを進めていく。

 中野駅周辺では再開発計画が進行中で、13年度以降に早稲田大学の一部施設など計3大学が区内に移転する。語学の堪能な学生らに外国人観光客の通訳になってもらうなど、大学との連携も検討していく。また、行政に対する民間側の観光に関する窓口として機能していく。

 区内には大手みそメーカーが3社あり、みそを使った中野ブランドの商品開発や、地方の市町村と連携して両者の特産品を生かした共同メニューの開発も進めていく。このほか、区内の空き物件を低予算で個人旅行する外国人に貸し出して滞在型観光を促進する取り組みや、区の姉妹都市などとの交流・訪問事業の受託も検討している。


【2011年11月1日 日刊工業新聞社】