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東京理科大、北海道・長万部の地域社会研究

 東京理科大学の総合研究機構は、長万部キャンパス(北海道長万部町)にある基礎工学部に、長万部の地域社会を研究する新部門を設けた。自然科学と社会科学の二つの研究分野の学際的な融合で、長万部の社会的な再生を模索する。少子高齢化など長万部町が抱える問題に関わり、解決策を見いだすことで地域社会に貢献するのが狙い。

 理科大は1日に「長万部地域社会研究部門」を新設した。長万部の「水産業と産業構成」と「社会インフラおよび教育・観光(文化)」の2分野において調査と研究を行う。

 部門長に就く友岡康弘教授の下で、18人の研究員が2016年9月30日までの5年間にわたって研究する。大学が地域の誇りあるまちづくりに関わることを目指す。

 具体的には、水産業・自然科学分野ではホタテ貝の基礎研究やホタテ貝の養殖、ホタテ貝殻の利用に関する研究を行う。一方、社会科学分野では長万部町の人口動態を予測し、町の産業構成や社会インフラ、および教育や観光の実態を調査。全寮制の大学が地域社会に果たすべき役割や知財の運用について研究し、将来の長万部町のあり方を検討する。

 基礎工学部の1年次は全寮制で、長万部キャンパスで人間教育や教養・基礎過程の学習を行っている。卒業生にとって長万部町は「第2の故郷」になっているが、この30年間で町の人口は半分近くに減っており、少子高齢化が進んでいる。


【2011年10月14日 日刊工業新聞社】