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ナカハシ、木質断熱材を全国販売−本社に工場新設

 【大分】ナカハシ(大分県国東市、中橋明彦社長、0978-68-1645)は、グループ会社のクアトロ・イー(国東市)を通じて木質断熱材事業に参入する。大分県産の天然杉を原料に、調湿機能などを持つ断熱材を製造、全国で販売する。20億円を投じて製造工場を建設、2013年3月に稼働する予定で、初年度3億5000万円の売り上げを目指す。

 クアトロ・イーが販売する木質断熱材は、現在国内市場で一般的なグラスウールと断熱性能がほぼ同等ながら、湿気を吸収する利点がある。同社は同断熱材を使った一戸建て住宅の販売も検討する。

 新工場はナカハシの本社敷地内に建設する。12年6月ごろ着工する。年産能力は10万立方メートルで、当初は年産5万立方メートルを見込む。延べ床面積などは現在検討中。大分県日田市で伐採した杉間伐材を利用する。

 大分県の09年の杉生産量は全国3位。十分に成長していない間伐材は柱に不向きのため、家具や燃料として使われることが多い。中橋社長は「(間伐材利用は)森林資源の地産地消につながる」と期待している。

 クアトロ・イーはナカハシのほか九州内の建築資材、住宅建設会社などの経営者が個人出資して11年7月に設立した。新工場の建設資金は自治体の補助金を活用するほか、金融機関からの借り入れなどを検討している。


【2011年9月9日 日刊工業新聞社】