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岡山県、バイオマス資源の高付加価値化−超微粉砕技術確立にめど

 【岡山】岡山県は利用されない間伐材や製材端材を高機能化・複合材料化し、用途開拓を目指す取り組みを推進する。2011年度中に木材粉砕機の実機完成のめどが立ったことから、自動車部品など産業部材への応用展開に拍車をかける。総面積の7割が森林といわれる同県で、中山間地域の活性化と雇用創出を目指すとともに、循環型社会の形成を目指す。

 産学官連携によるバイオマス資源の高付加価値化を目指す「おかやまグリーンバイオ・プロジェクト」の一環。木質系資源からバイオエタノールを製造。これを燃料として使いバイオマスプラスチックを生産、市場展開を目指す。

 超微粉砕など応用技術の開発にも取り組む。あらゆる植物の骨格細胞を構成するセルロースナノファイバーの強く軽い性質に着目。ナノファイバーの低コスト・量産化技術を確立するため、木材を超微粉砕する技術の開発を進めてきた。粉砕機完成を機に自動車の内装や家電部品、日用品など具体的な産業分野への応用に取り組む考えだ。

 岡山県は北部を中心に林業・製材業が盛んだったが、近年は耐震・耐火性の問題で建築向け木材需要が減少している。加えて北米や北欧などの低価格木材の国内流通により厳しい経営環境にある。

 同プロジェクトでは豊富な有機性資源を有効利用するため、04年に「岡山バイオマスプラスチック研究会」を発足。生分解性プラスチックとバイオエタノールの開発に着手した。その後、付加価値の高い工業材料を量産するため、08年に「セルロース系バイオマス超微粉砕技術研究会」を立ち上げている。


【2011年9月2日 日刊工業新聞社】