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愛知県陶器瓦工業組合、「三州瓦」東南アに照準−現地展示会で魅力PR

 【名古屋】愛知県陶器瓦工業組合(愛知県高浜市、杉浦勝典理事長、0566-52-1200)は東南アジア諸国連合(ASEAN)地域で組合員の販売活動を支援する。9月にシンガポールで開かれる建材展示会に「三州瓦」を出品するほか、現地商社向けに商品説明会を開き、知名度向上を図る。国内の粘土瓦需要が低調な中、経済成長により住宅の建築需要が旺盛な同地域でビジネスの足がかりを作る。

 展示会では太陽光発電設備対応瓦や高反射率瓦など住宅建築のトレンドである環境に配慮した商品を中心に展示するほか、和風瓦なども紹介し三州瓦の魅力を伝える。

 組合員11社が同行し商品説明会を行う。現在、日本貿易振興機構(ジェトロ)に依頼し、シンガポールやフィリピンなどで取引対象となる現地商社などを選定しており10社程度の参加を見込む。こうした取り組みは経済産業省中小企業庁の「JAPANブランド育成支援事業」で実施する。

 愛知県西三河地方で製造される粘土瓦は「三州瓦」と呼ばれ、全国の粘土瓦の67%のシェアを占める。しかし低調な新築住宅需要や他の屋根材との競争で厳しい状況にあり、2009年の販売枚数は08年よりも伸びたものの、7億7600万枚を記録したピークの97年の約49%にとどまっている。

 こうした状況で組合は国内では粘土瓦の普及が進んでいない北海道地域への販売を強化する一方組合員の海外展開を後押ししている。10年は同事業を活用し中国で展示会に参加した。

 マレーシアやフィリピン、ブルネイには過去に三州瓦の輸出実績がある。経済成長により高品質で意匠性に優れた日本の瓦の需要が高まるとみて組合を中心に売り込みを図る。


【2011年8月26日 日刊工業新聞社】