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ヤンマー、養殖参入支援−国産二枚貝の種苗販売

 ヤンマーは2012年度にも大分県の研究施設で養殖した二枚貝の種苗販売に乗り出す。純国産を売り物に、全国の漁業協同組合や漁業者、自治体を中心に販売する。まず実証実験で養殖の実績があるアサリやカキからスタート。順次ハマグリやアカガイ、ホタテガイなど種類を増やす。アサリをはじめ減少傾向にある天然貝類の資源量を回復させるとともに、漁協や漁師の養殖事業への参入を支援。中長期的な需要創出につなげるのが狙いだ。

 販売するのは、ヤンマーマリンファーム(大分県国東市)が国産二枚貝を母貝として生産した種苗。母貝の育成から種苗の生産、出荷、物流のトレーサビリティー(履歴管理)まで完全管理で産地を明確にして、海外産と区別できる。国内シェア首位の二枚貝養殖用餌料や独自開発の養殖設備とセットで提案し漁協や漁業者の養殖事業を総合的に支援する。

 ヤンマーは二枚貝養殖の普及で自治体や漁協と協力し、広島県や愛媛県で国産のアサリやカキの養殖を試験してきた。養殖したアサリをスーパーマーケットに出荷した実績がある。今年6月には大分県漁協中津支店と共同で干潟でのアサリ養殖試験に着手。二枚貝中間育成施設「フラプシー」を中津市の漁港に設置し、国産アサリの母貝15―20トンを飼育し始めた。

 また近く宮城県などと協力して東日本大震災で被災したマガキ養殖地の復興支援に乗り出す。被災海域に残った宮城県産マガキを母貝に、ヤンマーマリンファームが幼生を大量飼育する。育成した幼生をもとに種苗を生産し、被災地に戻して約2000連のカキを養殖する計画。宮城県産の母貝を早期に復活させ、被災した養殖漁業者の復興を支援する。


【2011年8月4日 日刊工業新聞社】