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海洋大と岩手大、岩手の水産復興支援で研究プロジェクト

 東京海洋大学は岩手大学と連携して、岩手県の海洋産業の復興を支援する研究プロジェクトを始める。水産系学部を持たない岩手大が東日本大震災からの被災地復興を進める際に、単科大で専門性の高い東京海洋大と連携し、水産業の三陸ブランド強化につなげる。東京海洋大は研究交流や卒業生の就職先としてつながりがある岩手県に連携拠点を持てるメリットがある。将来は両大学による共同大学院設置も検討する方針だ。

 プロジェクトは岩手大が計画する「岩手大学震災復興支援プロジェクト」の「SANRIKU(三陸)海洋産業復興研究教育拠点形成事業」の一環。岩手大工学部の冷凍・洗浄の機械技術と、東京海洋大の加熱・殺菌・加工の食品技術を組み合わせた高品質な水産加工品づくりなどが期待できる。

 連携拠点は、沿岸部の釜石市で津波被害を受けた北里大学海洋バイオテクノロジー釜石研究所の建物を使う。北里大は撤退するが、所有権を持つ釜石市が改修。盛岡市にある岩手大が無償で借りる。プロジェクトには岩手県水産技術センターや北里大、大槌町で津波被害にあった東京大学国際沿岸海洋研究センターの研究者も加わる。

 東京海洋大は岩手大からのテーマ候補を基に学内に呼びかけ、15テーマに絞った。例えば岩手大工学部と湾域環境、津波・台風に強い養殖設備、自然エネルギー利用の加工工場に取り組み、岩手大農学部と海洋微生物による機能性食品、安心・安全の品質管理を研究する。


【2011年7月27日 日刊工業新聞社】