HOME > 事業を広げる > 地域資源活用チャンネル

地域資源活用チャンネル

ニュース

長崎造船界に新船力−県、企業マップ制作

 【長崎】造船振興に“戦力”投入―。長崎県は県内造船関連企業をまとめた「造船関連企業マップ」を発行した。中小の造船10社、関連企業35社を取り上げた。県が造船に特化した企業マップを制作するのは初めてで、全国的にも珍しいという。企業概要や設備、実績のほか技術の強みを掲載。県内外に「造船のまち」をアピールするとともに、受注機会創出につなげる。

 発行したのは「船力(せんりょく)」。企業45社へのアンケートや聞き取りをベースにまとめた。これまで長崎県産業振興財団(長崎市)が企業情報をまとめた例はあるが、県が企業情報を制作するのは初めて。300部を発行し、主要船主のほか、全国の船主・造船業界団体、教育機関に6月から配布を始めた。

 冊子発行により補助金や人材育成に加えて、営業面でも企業を支援する。「県内企業の力になればうれしい。増刷や改訂版発行を目指す」(産業振興課)と意気込む。県のホームページからもダウンロードできる。

 長崎県は造船業が基幹産業。関連企業は大手グループを含め約300社ある。三菱グループ創業の地で、三菱重工業長崎造船所(長崎市)や佐世保重工業佐世保造船所(佐世保市)など大手企業が立地、企業城下町を形成している。また漁船など中小型規模の船舶需要も多い。だが中国や韓国メーカーの成長で危機感を持つ中小造船業者は多く、下請けからの脱却や、規模拡大に動く企業が増えている。


【2011年7月15日 日刊工業新聞社】