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藤陶、欠けにくい信楽焼を保育・介護分野に売り込み

 【大津】伝統産業である信楽焼を広く使ってもらおうと、藤陶(滋賀県甲賀市、藤田仁史社長、0748−83−1177)は欠けにくい信楽焼「Dura(デューラ)」を保育や介護現場に売り込む。食器洗浄機にも対応するため、保育や介護分野での需要が見込めると判断した。価格は従来の信楽焼より20%程度高いが、本物志向を背景に、初年度5000万円の売り上げを見込んでいる。 デューラは日本六古窯の一つ、信楽焼の技術を活用し、滋賀県立大学や滋賀県の信楽窯業試験場と連携して開発した陶器。縁が欠けやすいという陶器の弱点を改善するためアルミナを加えるなど、陶土の配合や焼成時間を工夫した。 曲げ強度試験は1メートル当たり32.4ニュートン(一般の信楽焼12―15ニュートン)で強度は高い。吸水率は0.13%(同2.44%)と低い。汚れにくく、においやカビが付きにくいなどの特性があり、保育や介護現場での利用に適していると判断した。 粘土が軟らかなうちに手で形を作るタタラ技法や圧力鋳込みを採用し、「最小30個から、サイズは1辺50センチメートル程度まで対応できる」(同社)としている。 すでに甲賀市内の保育園に加えて、首都圏の保育園や介護施設からの問い合わせや受注が相次いでいる。今後は加熱カートメーカーや食材、宅配業者などと連携して保育、介護関連分野での利用を想定した製品を開発、需要を開拓する。


【2011年7月6日 日刊工業新聞社】