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堺市、「堺HAMONOミュージアム」を産業振興拠点に衣替え

 【南大阪】堺市は、伝統産業である包丁など刃物類を展示する「堺HAMONOミュージアム」(堺市堺区)を他の伝統産品も対象に含めた産業振興拠点に衣替えする。同ミュージアムの管理・運営団体から施設を購入し、10月1日をめどに再スタートする。リニューアル後は刃物以外に線香や昆布などの販売スペース、伝統産品作りを体験できるコーナーを設置する計画。将来は伝統産品を活用した新商品開発も可能な多機能型拠点に整備する。

 堺市産業振興センター(堺市北区)が、7月中にも現在の運営団体である堺刃物商工業協同組合連合会(同堺区)から施設を購入する。刃物をはじめ線香や昆布、和菓子などを販売する予定。体験コーナーの内容は刃物研ぎや線香作り、染色による手ぬぐい作製などを想定している。総事業費は約3億4000万円。購入後は同センターが施設を管理・運営する。

 堺市は地域活性化策として観光と伝統産業双方の強化を推進している。現在、ミュージアムは包丁やはさみの展示・販売を中心とするが、内容を強化すれば観光客誘致に加えて伝統産業の支援に役立つ。一方、連合会側も後継者の減少で施設の維持が難しくなっており、新たなてこ入れ策が必要との判断から今回の計画を打ち出した。

 堺市は今回の施設強化策で、年間来場者3万人(現在は2万5000人)の達成を目指す。再オープン後は施設の多機能化にも着手し、例えば手ぬぐいをインテリアに活用するなど伝統産品による新商品開発が可能な環境作りを推進する。さらに後継者確保にも取り組むなど、多角的な役割を持つ拠点に育成する考え。


【2011年6月30日 日刊工業新聞社】