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ヤンマー、大分でアサリの養殖試験に着手

 ヤンマーが農漁業分野での生産活動を強化している。22日、大分県漁業協同組合中津支店(大分県中津市)と共同で干潟を利用したアサリの養殖試験に着手すると発表。今春には社員有志が中心となり、大阪市北区のヤンマー本社の屋上でミツバチによる採蜜を始めた。農機や漁船、養殖設備などの製品販売にとどまらず、養殖や農作を実際に手がけることで生産者のニーズに向き合い長期的な市場拡大をけん引するのが狙いだ。

 干潟でのアサリ養殖試験は大分県漁業協同組合中津支店と共同で行う。同社は海中でのアサリ養殖を広島や愛媛などで試験展開してきたが、干潟で取り組むのは初めて。大分県と中津市の協力を得て22日、ヤンマーが独自開発した二枚貝中間育成施設「フラプシー」を中津干潟に設置。国産アサリの種苗を使った完全管理型の養殖を実施し、母貝を15―20トン飼育する。

 養殖アサリを周辺海域の母貝として機能させる干潟養殖モデルを確立し、漁獲量が減少傾向にある大分県産アサリの確保とともに、他地域への展開も視野に入れる。試験期間は2012年9月まで。

 ミツバチによる採蜜は、ヤンマー社員の松本剛氏ら有志で構成する「梅田ミツバチプロジェクト」が主体となり、試行錯誤しながら取り組んでいる。3月に巣箱を設置し、約10万匹のミツバチを飼育。4月末から複数回にわたり約140キログラムのハチミツを採取した。

 松本氏は「採集したハチミツを、本社が立地する梅田周辺の飲食店と共有し、地産地消モデルを確立する。梅田産ハチミツを使ったカクテルやスイーツを商品化したい」としている。


【2011年6月23日 日刊工業新聞社】