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阿部産業、袴地でかばん製作−スリッパ製造技術応用

 【山形】阿部産業(山形県河北町、阿部弘俊社長、0237‐73‐2141)は、英国を拠点に活動するバッグデザイナーの和井内京子氏と共同で袴(はかま)地仕立てのリゾート向けかばんを開発した。山形県の地域資源である「河北町・谷地スリッパ」と「米沢織 袴地」を融合させたモノづくりの一環で、同社が持つスリッパ製造技術をかばん作りに応用した。

 一連の作品群は「HAKAMAJITATE」の統一ブランドとして、阿部産業が製造と販売を担う予定だ。21日から7月3日まで東京・西麻布で開かれる和井内氏の作品を集めた展示会に出展する。

 阿部産業は2008年から山形県の助成事業として、県工業技術センターや神尾織物(米沢市)などと組んで絹素材による袴地仕立ての室内履き「KINUHAKI」を商品化し、都内のセレクトショップなどで販売している。今回の取り組みは、県が10年11月に都内で開いた「山形エクセレントデザイン2010」をきっかけに、阿部産業が和井内氏と組むことにつながった。

 河北町のスリッパ産業は全国シェアの約30%を占めるという。だが年々海外勢との価格競争が激化しており「常に新しい挑戦をしていかなければならない状況」(阿部社長)のため新製品開発や顧客開拓を模索していた。同社は1919年の創業のスリッパメーカー。11年3月期売上高は約1億3000万円。


【2011年6月21日 日刊工業新聞社】