HOME > 事業を広げる > 地域資源活用チャンネル

地域資源活用チャンネル

ニュース

わかやま産振財団、「南高梅」商品の販売事業モデル構築

 【和歌山】わかやま産業振興財団(和歌山市、島正博理事長、073‐432‐3412)は、和歌山県の特産品「南高梅」の香りを持つトイレタリー商品の販売事業モデルを2011年度中に構築する。同商品を仕入れる地元の流通業者1社を定めて、製品販促の中核役を担わせる。11年度中に県内企業から流通業者を選定し、早ければ12年度中の事業開始を目指していく。

 販売事業モデルは同財団と和歌山県が共同で考案した。中核役の流通業者1社が需要に応じてメーカーに生産を発注。土産物販売店やホテル向けの販売ルートも中核業者が統括する。販促対象は南高梅の中でも高級感を持つとされる完熟果実の香り成分を合成して加えた商品。具体的にはせっけんやシャンプー、ボディーソープなどの投入を予定している。

 南高梅の香りを合成する研究は、文部科学省の事業「地域イノベーション戦略支援プログラム」の一つとして実施。県の研究機関である工業技術センターとうめ研究所、花王が参加している。先頃、南高梅の合成香料を加えたトイレタリー用品の試作にも成功し、事業化が可能と判断した。生産は同用品を扱うメーカー数社に委託。香料は花王が製造・供給する形式を想定している。

 わかやま産業振興財団の主要な事業は県内事業者の支援や、地域産業の支援など。今回の事業モデルが軌道に乗れば、南高梅のアピールに加えて実際の果汁を用いた商品展開が期待できる。農家支援につながる点も踏まえ、同財団は早期に事業の確立につなげていく考え。


【2011年6月10日 日刊工業新聞社】