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東日本大震災/築地市場、東北からの入荷ほぼなし

 週明け14日の築地市場の水産物入荷量は地震発生前の10日に比べ4%減にとどまった。東日本巨大地震の影響で予定していた荷物が延着したためだ。東北地域からの入荷はほとんどなく「延着分を差し引くとかなり少ない」(築地市場関係者)。缶詰など常温食品の荷動きは良いが、日持ちがしない鮮魚の販売が低調だった。水産王国・東北地方の地震被害は甚大で、水産物流通に影響が出るのは必至の情勢だ。

 14日の築地市場に入荷した水産品(鮮魚、マグロ類、冷凍品、塩干品など)は1675トン。これに対し、地震発生前の10日は1745トン、5日は1667トンだった。地震被害で延着した荷物と、新たに到着した荷物で数量的には平常日と大きく変わらなかった。

 ただ「スーパー・量販店や居酒屋向けの吸い込みが良くなかった」(同)。交通や電力などインフラがダメージを受けている影響で通常業務ができず、生鮮品などの仕入れが低調だ。一方で「簡便で保存がきく常温食品は売れている」(同)という。今後の余震などに備えて、生活防衛意識から仮需が出ているようだ。

 ある市場関係者は「多くの荷主さんは漁港周辺に隣接しており、今も安否がわからない。加工場や冷蔵庫はほとんど全滅の状態だと思う」と不安を募らせている。その上で「我々の取引先も多い。国はもちろん、業界を通じて、さまざまな支援を考えなければならない」と話す。

 三陸から銚子(ちょうし)にかけての沖合は水産資源が豊富な漁場として知られ、サバやサンマ、イワシ、イカのほか、マグロ、サケ、カレイ、ヒラメ、アワビなどが築地市場に出荷されている。


【2011年3月15日 日刊工業新聞社】