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山形・工技センター、ラ・フランスの香りのみ抽出する技術を開発

 【山形】山形県工業技術センターは産学官の研究プロジェクトにより、県特産果物のラ・フランスから天然の香り成分(フルーツエッセンス)のみを抽出する製造技術を開発した。この素材は液状で、香料メーカーが2011年度初めにも商品化を計画。当初は食品向けへの活用を見込んでいる。同センターは、24日に山形市のホテルメトロポリタン山形でこの素材を活用した菓子などの試作品展示会を開く。

 県工業技術センターは約5年前にラ・フランスなどの果物をパウダー状に加工する製造技術を開発、県内企業に技術移転した。今回のフルーツエッセンスは、液状のため水分に溶けやすいなどの利点があり、県特産果物のさらなる高付加価値利用につなげるのが狙い。

 研究開発プロジェクトは県工業技術センターが研究総括となり、果香(東京都大田区)、山形食品(山形県南陽市)、石川県立大学が協力した。研究グループは蒸留、凍結濃縮、膜分離などの手法を組み合わせて天然果物に含まれる香り成分のみを抽出して、数百倍に濃縮できる製造技術を確立した。

 新たな素材として、ジュースやゼリーなどに用いるタイプと、焼き菓子などに使う耐熱性のあるタイプの2種類を開発した。24日に山形市内で開く展示会には日東ベスト、シベール、セゾンファクトリー(山形県高畠町)など県内の菓子・食品関連メーカーを中心に約20社が試作品を展示する。


【2011年2月18日 日刊工業新聞社】