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経産省、伝産品の経産相指定で運用改定−産地間の分業可能に

 経済産業省は伝統的工芸品(伝産品)の製造工程の一部を他産地に委託した場合でも、経産相指定を受けられるように運用を改めた。事実上、工程間の地域分業を認めたもの。生産額の落ち込みや人材不足によって全工程をカバーできなくなった産地の伝統を守るとともに、業種ごとに技術・技法の維持・向上をはかるのが目的。新規の指定、告示内容の変更から対象とする。

 経産省は陶磁器や仏壇・仏具、織物、和紙など全国211品を経産相名で伝産品に指定し、伝産マーク(伝統証紙)表示を認めている。同一地域で一貫生産することが条件だが、産地によっては生産額減少や後継者難で、全工程確保が難しくなっているという。

 このため新たに同業種の産地への一部工程の委託を認めることにした。ただ伝産品の伝統を守るために、海外や国内の指定外地域への委託は除外する。また、メーン工程を含む過半の工程を産地で製造することが必要。年1回程度開く指定小委員会で、完成品が産地の伝産品と認められるかどうかを審議する。

 これを活用すれば、将来的には同業種の産地間での水平的な分業も可能になる。原料や部品(金具など)を他産地からの調達に切り替えることも考えられる。産地の維持と同時に、製造委託を受ける側の産地の生産額が増え、技術・技法の維持・向上のメリットも期待できるという。


【2011年2月16日 日刊工業新聞社】