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愛知・木曽川商工会、ロボ産業への参入支援プロ発足−地場繊維技術を応用

 【名古屋】木曽川商工会(愛知県一宮市、五藤政尋会長、0586-87-3618)は、4月に地元繊維企業のロボット産業分野への進出を支援するプロジェクト「ロボット要素技術研究会(仮称)」を立ち上げる。一宮市木曽川町で盛んな繊維加工技術を使ってロボット関連部品を開発・製造し、同地域の次世代産業として根付かせるのが狙い。

 プロジェクトは同商工会が2010年4月に設立した「木曽川産業クラスター創生協議会」の下部組織として発足。既存の「木曽川ルネッサンスプロジェクト」で開発を進めている通信用ケーブルと電磁波吸収材の開発作業を受け継ぐとともにロボットへの用途を模索する。さらに新たな部品の研究開発も推進する。

 通信用ケーブル、電磁波吸収材とも繊維を織る技術を応用。ケーブルはテキスタイルに導電糸を織り込んだもので、軽くて曲げにも強いのが特徴。ロボットの滑らかな動きの実現に役立つ。電磁波吸収材はテキスタイルに特殊加工を施したステンレス線を織り込んだ。電磁波を遮蔽(しゃへい)するだけでなく吸収し、ロボットが電磁波から受けるさまざまな悪影響を防ぐ働きが期待できる。

 こうした部品の用途開発を進める一方、ロボット産業の市場調査や技術セミナーなども実施し、同産業への理解を深める考え。また、通信用ケーブルと電磁波吸収材の実用化にめどがつけば、同地区周辺の企業とともに生産体制構築も目指す。

 プロジェクトには地元の繊維企業だけでなく、愛知県内の大学や公的研究機関、ロボット関連の機械・装置メーカーにも参加を呼びかけている。産学官のメンバー構成により新産業として育成していく考え。


【2011年2月1日 日刊工業新聞社】