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大阪・吹田市、一味違う観光推進−産業・高度医療前面に

 大阪府吹田市は産業観光などを柱にした観光ビジョンの素案をまとめた。温泉や名勝地に頼る一般の観光地と一線を画し、大阪近郊地ならではの都市型観光を推進。市内に立地する企業の生産現場や製品を観光資源ととらえ、製造体験などでまちのイメージを明確化することや、大学や高度医療機関の集積を生かしコンベンションや予防検診ツアーを実施することなどを提案している。3月以降、吹田にぎわい観光協会を通じて、関連機関と実質的協議に入る。

 吹田市は日本万国博覧会の会場として知られ、太陽の塔や国立民族学博物館などの施設があるものの全般に観光施設は乏しい。観光地に頼るのではなく、企業や大学、医療機関などの集積を生かすことで活性化を目指す。観光に力を入れていくことが、他都市との差別化にも役立つとみている。

 企業では先人の碑や迎賓館を備えたアサヒビールの工場をはじめ、エースコックやマロニー、大幸薬品、ダスキンなどがある。伝統工芸でも大阪欄間工芸協同組合などが立地する。こうした企業や業界団体などに呼びかけて工場見学が可能な施設を選び出し、ミュージアムやツアーなどの活動を支援する。

 大学では大阪大学、関西大学、大阪学院大学、千里金蘭大学が立地し、心臓移植など高度医療が可能な機関も複数、存在する。「このような都市は全国でも例がない」(産業にぎわい創造室)とし、PR情報を積極発信。“大学とともに歩むまち”として吹田ブランドの向上にも役立つと見ている。

 大阪府内では高槻市や岸和田市が市ブランド構築に熱心なほか、門真市もレンコン焼酎による町おこしに取り組むなど独自の動きがある。


【2011年1月7日 日刊工業新聞社】