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香川県、農産物の抗酸化力を強化

 【高松】香川県は県産の農産加工物について、抗酸化性を高めるための研究開発を推進する。多くの農産品が含有するポリフェノールは老化防止や糖尿病、がんなどの予防に効果があるとされる。今後、県内外の食品加工メーカーなどと共同で、ポリフェノールが減少せずに高い抗酸化力を持つ農産加工品の研究に着手。高機能食品として、新たな香川県産ブランドに育てていく考えだ。

 香川県産の農産物は郷土料理「しょうゆ豆」の原材料となるそらまめや、小豆島が産地として有名なオリーブ、皮にポリフェノールを多く含むミカン、レモンなど、かんきつ類の生産でも全国有数だ。ただ、香川県の産業技術センター食品研究所(高松市)によると農産品はアクが出ないように品種改良を重ねた結果、ポリフェノール量が減少する場合も多い。

 同研究所ではそらまめの活性酸素吸収能力を測定する「ORAC法」で抗酸化性を分析。抗酸化力と総ポリフェノール含量は高い相関性を示し、ポリフェノール量が多いほど高い抗酸化力があることが判明したという。

 香川県内外の食品加工メーカー2社から受託研究の依頼を受けた同研究所が、農産品の風味を残しつつ乾燥時に高い抗酸化性を維持する商品の研究を開始。健康食品や菓子など加工食品でポリフェノールを多く含む製品として、11−13年度をめどに販路開拓を目指す。

 香川県は11月1日付で商工労働部観光交流局の県産品振興室を政策部に移管し「県産品振興課」として格上げした。専任職員は6人のままだが、兼務職員は3人から12人に増強している。浜田恵造知事によるトップセールスを中心とした香川県産品の販売促進策の一環。


【2010年12月20日 日刊工業新聞社】