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東京・昭島市、産業観光促進で新団体−市内製造業と連携

 【立川】東京都昭島市は2011年2月に産業観光を後押しする団体を旗揚げする。地域振興に結びつく産業観光に着目し、市内の大手製造業や商店会などと連携した民間主導の団体を設立。産業観光資源の発掘や観光客受け入れ態勢の整備、ツアーの企画などに取り組み、市経済への波及効果や知名度向上にもつなげる。JR東日本や地元の昭和飛行機工業などに参加を呼びかける。

 昭島市が新設するのは「昭島観光まちづくり協会」。会長には2010年10月に設置した設立準備会の会長を務める星野宗保扶桑建設社長を選出する見通し。同準備会にはJR東日本や昭和飛行機工業、市内に拠点を置くIHI、フランスベッドホールディングスなどが役員企業として参画しており、正式発足後も中心的な役割を果たす。

 市は設立の音頭取りと活動資金として年間約2000万円の補助を予定。一方で民間主導での運営を重視し、地元企業などから年間一口1万円の会費を募る。事務所はJR昭島駅前に賃借し、事務局長も企業からの出向者が就く。

 活動にあたっては11年3月をめどに昭島駅に案内所をオープン。また、市内中央を東西に貫く形でJR青梅線の駅が五つある地勢を生かし、駅を発着地にした産業観光コースをつくる。

 市内にはIHI昭島事業所が日本のジェットエンジンの史料を集めた施設、フランスベッドは東京工場内に家具の博物館を併設するなど産業観光の資源がある。昭和飛行機はグループでリゾートホテルを運営しており、宿泊型のツアーなども計画が可能という。

 また電子顕微鏡を製造する日本電子、電子部品などを生産する日本航空電子工業昭島事業所、パソコン組立工場となる日本ヒューレット・パッカード昭島事業所などが立地。こうした大手企業も巻き込み、産業観光資源の発掘と利用の可能性を探っていく。


【2010年12月15日 日刊工業新聞社】