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千葉市、千葉競輪に中国人観光客を誘致

 【千葉】千葉市は市が運営する「千葉競輪」に中国人観光客を呼び込もうと、観光ツアーの誘致に乗り出した。市内の病院や商業施設と連携し、医療ツアーや買い物ツアーに競輪観戦を組み込む形での旅行プラン作成を旅行会社に働きかける。通訳の育成など受け入れ準備も進める。成田国際空港に近い立地を生かし、新しい客層を開拓することで低迷に歯止めをかける。

 中国人客向けに、その場で車券が購入できる観覧室を用意。解説者として引退した選手が付き、通訳やアシスタントには中国人留学生を活用する。ツアーの限られた時間の中でも、午前中だけで3―4レースは楽しめるという。競輪の概要や楽しみ方などを解説するDVDの作成も計画中だ。

 手始めに、予想紙の見方を解説した簡単なパンフレットを作成した。留学生らを競輪場に招き、魅力を知ってもらう取り組みも進めている。

 競輪はオリンピック競技で、最近は国際大会での中国人選手の活躍も目立つ。“ギャンブル好き”と言われる国民性もあり、市では一定の人気を得られると期待する。今月、千葉銀行が開いた商談会に出展したところ「中国系の旅行会社からも興味を持ってもらった」(千葉市経済農政局経済部公営事業事務所)と手応えを感じている。

 千葉競輪場の2009年度の来場者数は前年度を2割程度下回る9万7000人。ピーク時の96年度には19億5000万円に上った市の一般会計への繰入額も、1000万円にとどまった。ファン層の高齢化が進む一方、若いファンの獲得が容易に進まない中で、中国人観光客の誘致を再生の切り札にしたい考えだ。


【2010年12月14日 日刊工業新聞社】