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九大、大分の地下水・日田天領水の糖尿病抑制効果を確認

 【福岡】九州大学大学院システム生命科学府の白畑實隆教授は、日田天領水(大分県日田市)などと共同で、日田市の地下水・日田天領水に糖尿病を抑える効果があることを確認した。日田天領水は活性水素を多く含むため、体内の活性酸素を消去し糖尿病を抑えるという。白畑教授は2011年中にも活性水素が水の中で安定して存在するメカニズムなどを解明し、薬剤としての道を探る。

 動物細胞工学の学術誌「アニマル セル テクノロジー」に論文が掲載された。九州大学の長田和浩氏、李玉萍氏、中国・長春市中央病院の王瑛氏ら合わせて10人の共同研究で、動物と長春市中央病院の患者で実験した。

 ハムスターの膵臓(すいぞう)細胞による実験では、培地に日田天領水を用いることで、細胞内の活性酸素が40%近く消去した。糖尿病誘発薬を投与したマウスでも、血糖値や活性酸素を抑制することが分かった。

 長春市中央病院では65人の糖尿病患者と、50人の高脂血症患者に2カ月間毎日2リットルを飲用してもらった。この結果糖尿病患者の89%の血糖値が平均14%低下、両患者のうち92%の中性脂肪が平均30%、総コレステロールが平均20%低下した。

 活性酸素は体内に侵入した細菌やウイルスを攻撃して病気を防ぐ機能がある。半面、強い毒性があり、体内で過剰に発生すると発病や老化の原因になる。

 日田天領水は活性酸素を消去するため、飲用によりアレルギーなどの患者にも改善例が見られたという。


【2010年12月1日 日刊工業新聞社】