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徳島・阿南工業高専、竹製品開発へVB設立

 【徳島】阿南工業高等専門学校(徳島県阿南市、小松満男校長、0884-23-7100)は竹の有効活用を目指し、関連製品の開発などを手がけるベンチャー企業を地元企業と共同で設立した。近年、成長力の強い竹による放置竹林の増加が問題視されていることもあり、再生資源となる木質バイオマス利用の研究にも取り組む。発光ダイオード(LED)大手の日亜化学工業が地元にある強みも生かし、将来的にはLED応用製品の研究にも結びつける方針だ。

 設立したのは「バンブーケミカル研究所」。阿南高専の敷地内にある学生寮を改築した阿南市インキュベーションセンター内に拠点を置く。資本金は400万円。プラント設備製造の藤崎電機(阿南市)の藤崎稔社長、中幸建設(同)の中西幸雄会長、小松校長ら5人が出資した。発起人の一人で、パナソニックの生産技術部門で設計などに携わった経歴を持つ同高専OBの鶴羽正幸特命教授が社長に就任した。

 当面の事業としては、竹や木質バイオマスの活用につながる研究を計画している。第1弾として、竹から微細粉末や竹繊維を自動加工する装置を開発した。伐採した竹を運搬する車両の作製にも着手するという。

 今後は、竹から抗菌剤の抽出やオリゴ糖精製システムの構築、バイオエタノールへの応用を目指した取り組みを進める。竹繊維からつくる不織布・特殊シートや工業用樹脂の成形品の開発にも着手する。

 将来は、阿南市や徳島県が力を入れるLEDを組み込んだ応用製品の研究も視野に入れ、競争力を持つ付加価値製品を増やしていく。竹加工の機械と加工した粉末・繊維の販売が軸となる2011年3月期は、売上高300万円を見込んでいる。2次加工品の商品群が育つ13年3月期には同1000万円と黒字化させ、事業を軌道に乗せる考え。


【2010年10月8日 日刊工業新聞社】