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地域資源活用チャンネル

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飲料メーカー、自販機で地域振興

 飲料メーカーが自動販売機を活用した地域振興を進めている。目を引く独特のデザインを自販機に施し、地域の環境活動の支援や新名所のPRを後押し。地域活性化に一役買う。この自販機活用は販売チャンネルとしての機能だけでなく、企業と地域とのつながりを深める新たなモデルとなりそうだ。

 屋上緑化の自販機登場―。日本コカ・コーラはルーフ(天井)部分に緑化シートで加工した「ルーフ緑化自動販売機」を開発、9月に東京・自由が丘に2台設置した。コケの一種と人工芝を組み合わせた緑化シートにより、自販機表面部分の温度上昇を抑え、冷却効率を高めることで消費電力の削減につなげる。緑色の自販機に自然の緑を採り入れることで、エコを前面に打ち出した仕様になっている。

 このエコ自販機を置く場所が自由が丘になったのには理由がある。自由が丘商店街振興組合が実施する「自由が丘森林化計画」に賛同し、オフィシャル・パートナーとして設置したのだ。人目を引く筐体(きょうたい)による環境啓発だけでなく、売上金の一部を同計画の緑化基金に寄付して活動を支援していく。

 アサヒ飲料は自販機を使って"地元の名所"を精力的にPRしている。2012年春に開業予定の新電波塔「東京スカイツリー」のロゴマークと完成予想図の入った自販機を今年度から展開している。アサヒ飲料の本社はスカイツリーと同じ東京都墨田区。地元企業として応援に力が入る。7月から取り組みを始め、すでに100台を導入、10年度中に墨田区と隣接する台東区を中心に300台を導入する計画だ。

 自販機の片側の側面全体にデザインが施されており、遠目からでも認識できるほどだ。新タワープロジェクトに沸く地域に、2D(2次元)のスカイツリーが多数存在するようになる。地域活性化のけん引役として期待されているスカイツリー。地元の企業としてその機運を盛り上げ続けていく考えだ。


【2010年9月24日 日刊工業新聞社】