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福岡県、地鶏に新品種−地域ブランドてこ入れ

 【福岡】福岡県は地鶏「はかた地どり」の新品種を福岡県農業総合試験場(筑紫野市)で開発、県内大手量販店などで発売した。地鶏の新品種開発は、はかた地どりを発売した1987年以来初めて。同県は09年にラーメン用小麦「ラー麦」と県産米「元気つくし」を相次いで発売するなど、地域ブランド開発に力を入れている。商品の差別化を図り、農・畜産業界を振興するのが目的だ。

 発売した新はかた地どりは、うま味成分であるイノシン酸がブロイラーに比べて4割、従来品種に比べても1割多いのが特徴。肉質がきめ細かく、歯切れが良いため幅広い料理に適しているという。当初は県内の量販店103店舗で販売。新品種を含むはかた地どりの出荷で、10年度は前年度並みの32万羽、近い将来50万羽を見込む。

 はかた地どりは全国5位の出荷羽数を誇る県を代表する食のブランド品。しかし最近は他県との産地間競争が激化しており、07年度から新品種開発に着手していた。

 家畜改良センター兵庫牧場(兵庫県たつの市)調べによる08年度都道府県別地鶏出荷羽数によると、一位は徳島県「阿波尾鶏(223万羽)」。次いで愛知県「名古屋コーチン(112万羽)」、秋田県「比内地鶏(78万羽)」、宮崎県「みやざき地頭鶏(56万羽)」の順。

 福岡県は近年、いちご「あまおう」など農産物の新品種開発に熱心に取り組んでいる。「ラー麦」は09年11月から福岡県の4事業者のラーメン店で使われ始めた。また県内限定栽培の「元気つくし」は、古米でも食味の変化が少ないのを売りに人気を呼んでいる。10年度の生産量はいずれも前年度比3倍増が見込まれている。


【2010年9月7日 日刊工業新聞社】